皆さんは外出前「あれ、鍵がない」や、「財布どこに置いた?」といった場面に遭遇したことはありませんか?すぐに見つかるときもあれば、なかなか見つからず、刻々と出発時間が迫っているといった場合もあるかと思います。
そのような無駄な時間をなくすために便利なものが「スマートタグ」、一般的には「紛失防止タグ」と呼ばれるものです。中でも、元祖的ともいえるのが今回紹介する「Tile」です。
今回は、Tileの使い方について実際に使ってご紹介していきます。
Tileとは
ECサイトなどでスマートタグを検索すると、いくつかの種類が出てきます。AppleもAirTagを発表したときは話題になりました。
その中でも、Tileが王者の地位を獲得しているのでしょうか。
Tileは日本では最近になって知名度を増してきましたが、アメリカで創業した企業で2016年までに450万台以上販売した実績があります。それだけでも、世界的に見るとTileがトップに君臨する理由といえるのではないでしょうか。
Tileの種類
Tileは4種類のモデルに分けられます。年式によって仕様に差はありますが、この解説では主に最新バージョンである2022年モデルを軸に解説をおこなっていきます。
Tile Mate (2022)
主に家や車の鍵などにキーホルダーとして取り付けることができるTileのベーシックなモデルになっています。サイズ感も手ごろなため、初めての方にはこちらをおすすめします。また防水性能もあるため、雨に濡れることがあっても問題がありません。
こちらの記事では、Tile Mateを実際に使ってレビューしています。ぜひこちらもご覧くださいね。
Tile Pro (2022)
カバンなど少し大きな物や公共施設などに持ち出す機会が多いものに取り付けることがメインとなるモデルです。
サイズが大きいとは言っても、邪魔になるようなサイズでは無いのでMate同様キーホルダーとして使用しても問題はありません。
Proという名でもあるように、接続距離や音量などTileの中では最大なので紛失時には安心できるモデルではないでしょうか。
電池を交換できることも嬉しいポイントです。
Tile Slim (2022)
こちらはMateやProのようにキーホルダーとして取り付ける穴は開いていなく、財布などに入れることのできるカードタイプになっています。
薄いとは言ってもMateと仕様はほとんど変わらないため、安心して利用が出来ます。
Tile Sticker (2022)
Stickerは「ステッカー」という名にもあるように、裏面がシール状になっているのが特徴です。
取付場所に限りがある場合やキーホルダーのように取り付けることが出来ない場所に便利なモデルになっています。100円玉サイズなのでどこにでも設置が出来ます。
Tileのスペック
それでは次にそれぞれのスペックを具体的に比較していきましょう。
Mate (2022) | Pro (2022) | Slim (2022) | Sticker (2022) | |
---|---|---|---|---|
価格 | 3,377円 | 4,814円 | 4,814円 | 3,890円 |
カラー | ブラック | ブラック | ブラック | ブラック |
電池タイプ | 交換不可 | 交換可能 | 交換不可 | 交換不可 |
電池寿命 | 最大約3年 | 最大約1年 | 最大約3年 | 最大約3年 |
最大接続距離 | 約75m | 約120m | 約75m | 約75m |
サイズ 縦×横×厚さ(mm) | 38×38×7.2 | 59×34×7.7 | 54×86×2.5 | 27×8.2 (+ボタン突起1mm) |
防水性 | 防水 (IP67) | 防水 (IP67) | 防水 (IP67) | 防水 (IP67) |
Tileの選び方
大きく4種類に分けられるTileですが、自分に合ったものはどのように選べばよいのでしょうか?
ここでは、Tileの選び方について解説していきます。
付けるものから選ぶ
Tileの4種類でそれぞれの大きな違いはその形状です。
正方形、縦長、カードタイプなど、様々な形があり、それぞれによって取り付けるのに最適なアイテムが違います。
例えば、以下のアイテムでそれぞれ最適なアイテムはこちらです。
- 財布:Slim
- バッグ:Pro,Mate
- 鍵:Mate,Pro
- リモコン:Sticker
電池交換をできるかで選ぶ
そのアイテムを長く使う予定の方には電池交換できるものがおすすめです。
例えば、鍵や鞄などが新しくなり、使うアイテムが変わってもスマートタグは継続的に使用できます。
いちいち本体を買い替えるのが面倒な方はProがおすすめでしょう。
ただ、Pro以外の電池が持つ期間が約3年なのに対して、Proは約1年と短くなっています。
1年ごとに電池交換をする必要があるので、そこは把握しながら選んでくださいね。
Tileでできること
ここまで、Tileというものについて概説をしてきましたが、実際どのようなことができるでしょうか。また、Tileを選ぶメリットとはなんでしょうか。
Tileの音を鳴らせる
話題のスマートタグ「Tile」のビープ音がこちら
音がかわいくて中毒性あるなこれ pic.twitter.com/L1J9WzUjcX— ガジェッターMY@「君は何が好きなの?」 (@MY_kiminani) December 12, 2021
Tileは基本的にスマートフォンのアプリで動作します。Bluetoothの接続範囲にTileがあればアプリから鳴らすことが出来ます。
また、スマートスピーカーにも対応しているため、Google Homeなどに話しかけるとスマートフォンと同じように使用することができます。
ちなみに、音の種類を選べるのが個人的な推しポイント。普通に考えたら別に無くていい機能なのに、選べるようにしてくれるのが良きです。
どの音も昭和のアーケードゲームみたいな中毒性がある音で好き。
話題のスマートタグ「Tile」のビープ音が種類いろいろあってかわいい。どれも昭和のアーケードゲームみたいな音で中毒性満点。 pic.twitter.com/7kceEx50PL
— ガジェッターMY@「君は何が好きなの?」 (@MY_kiminani) December 12, 2021
Tileからスマホを鳴らせる
話題のスマートタグ「Tile」からスマホを鳴らすとこんな感じ
「Tile」のボタンをタブルクリックするとスマホが鳴ります。1日5回スマホを探す僕にはぴったり。 pic.twitter.com/uL4fAZdNqS— ガジェッターMY@「君は何が好きなの?」 (@MY_kiminani) December 12, 2021
「私が一番なくすのスマホなんだけど」という方も多くいらっしゃると思います。
iPhoneをなくした場合、パソコンやiPadなどから[探す]アプリにログインをして音を鳴らしたりすることは可能ですし、とても便利な機能の一つですが手順が多いことがデメリットではないでしょうか。
しかしTile本体とスマートフォンが接続環境にある場合、Tileにあるボタンを押すことでスマホを鳴らすことができます。
手元から離れた場所を確認できる
先ほどから何度か出てきている「接続距離」ですが、置き忘れて移動してしまい接続範囲外になることもあるかと思います。
このような場合、接続が切れた時点での場所と時間を記録してくれるため、スマホを開くとどこに置き忘れたのか確認できます。
今ある場所を確認する
しかしながら、置き忘れたものがずっと動かないとは言えません。
親切な方が交番などに届けてくれたり、置き忘れた場所が乗り物だったりした場合は、接続が切れた場所と異なってしまいます。その場合、接続が切れた場所が分かっても意味がありません。
このような場面でも、Tileは他のTileユーザーが落としたものの接続範囲内に入った場合、自分のスマホに通知してくれるのです。
もちろん、データはTileのシステムを通じて送られてくるため、個人情報の漏洩も心配はありません。
また、主要都市を走るタクシー(約20,000台)に搭載されている「Japan Taxiタブレット」や東急線全駅88駅にもアクセスポイントがあり、近くを通れば自分に通知してくれます。
Tileの設定方法
それでは、実際にTileを活用してみましょう。アップデートや仕様により若干の操作に差が生じるかと思いますが、基本的には同じです。ここではMate (2022)を設定してみましょう。
アプリをインストールし、会員登録をする
- App StoreもしくはGoogle Playより[Tile]をインストール。
- アプリを開き、[新規登録]をタップ
- [Tileを起動]をタップ
- メールアドレスとパスワードを入力する
- 利用規約にチェックを入れ、[新規登録]をタップする
アプリでTileを接続する
- メールアドレス認証を行う。
- Bluetooth接続を許可する。
- Tile本体のボタンを1回押して[次へ]をタップ。
- 有効化されたという画面が出てきたら[次へ]をタップ。
- Tileを付けるアイテムを選択。
接続を確認する
- アイテムの選択終了後、[探す]をタップ
- Tileが鳴ったら[完了]をタップ
- Tile側のボタンを2回押してスマホを鳴らす。
- スマホがなければスキップ。
- Tileのプッシュ通知許諾の設定をする。
- Tileには月額制のPremiumが存在しますが、不要の場合は右上にある×を選択。
- 最後にスマホの位置情報へのアクセスを許可。iPhoneの場合、[常に]を選択。
- 位置情報の設定が終わったら[完了]をタップし初期設定完了。
Tileの使い方
接続ができたことが確認できましたら、実際に使用してみましょう。
【近くにある場合】Tileを鳴らす
- アプリを開きます。
- 開くと登録したアイテム(例:財布など)が出てきます。
- 鳴らしたいアイテムの下にある[探す]をタップします。
- 見つかったら[完了]をタップします。
【遠くにある場合】Tileを最後に検知した場所を探す
- 近くにない場合、接続範囲外を意味する[見つかったら通知]が表示されます。
- この場合もタップします。もしアイテムが近くになった場合[探す]に変わります。
- [見つかったら通知]→[探す]に変わってもすぐにタップしないようにしましょう。まずは、アイコンの周りに表示されるリングでおおよその位置を把握しましょう。これは、信号の強さを示します。
- 十分にリングが大きくなってから音を鳴らしましょう。
【遠くにある場合】Tileコミュニティで今ある場所を探す
- 手順としては「最後に検知した場所を探す」の1~3とほとんど変わりません。他のユーザーの範囲内になれば通知がくる。それだけは違いになります。
まとめ
この記事では、Tileの使い方を解説してきました。
財布を落とした場合、現金だけでなくカード類も使用できなくなり、停止作業に追われてしまいます。しかし、たった3000円ほどでそれらをする必要がほとんどなくなります。
ECサイトなどではセールの対象にもなりやすい商品ですので、ぜひ安心を手に入れられてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事では、おすすめのスマートタグや、AirTagとTileの比較についてより詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧くださいね。
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