キャンプが流行っている昨今。キャンプ料理として人気なもののひとつが「燻製」です。
ただ、燻製は用意する道具が多く、どう作れば良いのか分からない方もいるのではないでしょうか?
そのような方のために、今回は燻製とは何か、必要な道具、つくる流れ、注意点についてご紹介していきます。
ぜひ確認して燻製を楽しんでみてくださいね。
燻製とは?
燻製とは、食材を木材などを燃やした煙の中に閉じ込める(燻す)調理方法です。
料理初心者でも簡単に作ることができるので、最近ではキャンプやBBQなどで楽しく挑戦している人が多くいます。
燻製をすることによって、香りが良くなり、お酒のつまみとしても最高の食材に早変わりです。
お酒を飲むと、何か口寂しくなり、味の濃いものが欲しくなるのではないでしょうか?そんなときは、燻製がおすすめです。
ここからは、燻製の特徴や種類についてご解説していきます。
燻製の特徴
燻製とは、普通の調理方法とは異なり、『煙で燻す』という特殊な方法です。
煙で燻すことによって食材に菌が付きにくく、殺菌効果が上がり、かつ水分も少なくなるので保存が効くようになるのです。
そして、スモークチップによって香りづけがされます。
様々な種類のスモークチップがありますので、食材によって変えてみると、また違った味が味わえることが燻製の特徴です。
燻製の歴史
燻製の始まりは、石器時代だと言われています。
それらの時代では動物や魚などの食料を長期保存するために塩漬けにし、煙で燻すことが考えられたのです。
もともとは、長期保存の効く調理方法だったのですね。
また、今のように味付けもされ、色々な燻製が作られるようになったのは、ヨーロッパが発祥と言われています。
燻製の種類
燻製の種類には大きく「熱燻」「温燻」「冷燻」の三種類があります。 これらは、燻製を作るときの温度の違いとなります。
温度の違いによって、完成までの時間や、食材の中の水分量、保存期間などの違いが出てきます。
それぞれの特徴を説明していきます。
熱燻
「熱燻」(ねっくん)とは80度から140度の高温で一気に燻す方法です。
BBQやキャンプでは温度が高く、10分から1時間ほどで仕上がるので、この方法がよく用いられますね。
熱燻の特徴としては、燻す時間が短いので食材の水分量が多く、ジューシーに出来上がります。煙の香りが一番楽しめるのが、この方法です。
しかし、保存にはあまり向きませんので、はやめに食べることをおすすめします。
手軽に燻製を楽しみたいとお考えの方は、この方法がお勧めです。
長時間燻してしまうとかなり味が濃くなってしまうので時間は様子を見ながらやや短めにした方がいいかもしれません。
熱燻の代表的な料理としては、ナッツやベーコンが挙げられます。
温燻
「温燻」(おんくん)とは30度から80度の温度で燻す方法です。
作成時間は数時間から1日ほどかかります。
温燻の特徴としては、熱燻よりも長時間燻すので、食材の水分量が半分ほど無くなり、数日から1週間ほど保存が可能になります。
代表的な食材には、ベーコン、ハム、ソーセージが温燻で調理されています。
冷燻
「冷燻」(れいくん)とは15度から25度ほどの低温で燻す方法です。
作成時間は2週間から数ヶ月ほどで出来上がります。
この方法では、長時間の間、精密な温度管理などかあり、かなりの上級者向けです。
時間をかけて燻すことにより、食材の水分量はかなり少なくなり、保存性はかなり上がります。
水分がだいぶ抜けるので、硬い感触です。
また、25度以下での調理になるので、外気が25度以下になる季節でしか基本的に挑戦できません。
代表的な食材は生ハム、ドライソーセージが冷燻で調理されます。
メスティンでの燻製に必要なもの
メスティンとはキャンプなどで使用される、飯ごうのことです。
メスチィンは、炊飯だけでなく、焼く煮る蒸すなどさまざまな用途で使用できるので、キャンプをする人に人気のグッズしています。
ここからは、メスティンで燻製を作るときに必要なものをご解説していきます。
メスティン
メスティンはいろいろなメーカーが販売しています。
初心者におすすめな商品は『ダイソー』のメスティンです。数百円という低価格でありながら、コスパのいい商品です。
初めて作るときはダイソーから始めて、慣れてきたらより良いメスティンを買い求めても良いのではないでしょうか?
蒸し網
メスチィンの中に敷いて、スモークチップと食材を分けるために使います。これもダイソー売っていて、100円で買うことができます。
蒸し網は、燻製以外にももちろん蒸し料理をするときに使えるので、ひとつあると便利ですね。
メスティンと蒸し器があれば蒸し野菜なども作れます。
アルミホイル
メスチィンで燻製をするときに焦げたり、匂いがついたりしないようにアルミホイルを使ってカバーします。
メスチィンは燻製以外にもたくさんの用途がありますので、違うことにも使えるように大切に使いたいですね。
アルミホイルでメスティンを保護しながら燻製をする事が重要です。
スモークチップ
こちらもダイソーで販売しています。
サクラ、リンゴ、クルミ、ナラ、と4種類もあります。
それぞれ、色合い、香りが違うのでさまざまなスモークチップで燻製する食材を楽しむことができます。
初心者の方にはどんな食材にも合うサクラがおすすめです。
バーナーや固形燃料
加熱するために、固形燃料やシングルバーナーなどの加熱器具が必要です。
燻製を作る時は、火加減を調整出来るようにシングルバーナーを使う方がおすすめです。
家にあるカセットコンロなどでも良いですね。
個人的におすすめのシングルバーナーはスノーピークのシングルバーナー、「ギガパワーストーブ地オート」です。ギガパワーストーブ地オートのレビューも行っているので、ぜひご覧ください。
メスティンでの燻製の作り方
以下ではメスチィンでの燻製のやり方について説明します。
具体的にどういった流れで作っていくのかを、画像と共にご解説します。
ぜひ参考にしてくださいね。
1.メスティン本体と蓋にアルミホイルでカバーする
まずは、メスティンにアルミホイルを敷きましょう。
アルミホイルを使わずにそのまま燻してしまうと、焦げたり、匂いがついてメスチィンとしての他の用途で使用できなくなってしまいます。
2.スモークチップをメスティンに入れる
敷いたアルミホイルの上にスモークチップを置きましょう。
スモークチップの量はメスチィンの大きさによって変わってきますが、基本一掴みくらいが目安です。
大体10g程度でしょうか。
3.メスティンに蒸し網を敷く
スモークチップの上に蒸し網を敷きましょう。
網を敷かずに、スモークチップの上にそのまま食材を置いてしまうと、チップと食材がくっついてしまいます。
4.食材を上に乗せる
水分を多く含んでいる食材はペーパーで拭き取っておきます。
網の下に水分が滴ってしまいそうなものは前もって、蒸し網の上にアルミホイルを敷いておくといいでしょう。
また、チーズやナッツの場合も下に落ちないようにアルミホイルを敷いておくとよいでしょう。特にチーズは溶けて蒸し網から落ちてしまうときがあります。
5.蓋を閉めて加熱する
食材を入れ終わったら蓋を閉めて加熱していきましょう。
火をつけるときは、スモークチップが燃え上がらないように火加減に注意します。
熱燻で行う場合は、5~10分ほど経過したら、一度様子を見てみましょう。 お好みの燻製加減で、完成です。
メスティンで燻製を作る時の注意点
ここからは、メスティンで燻製を作る時の注意点をご解説していきます。
燻製は、火加減や加熱時間が難しい料理です。
食材やチップの量、火の強さによって、加熱時間が変わってきます。加熱しすぎるとえぐみが強くなってしまいます。
その食材によって、火の強さや加熱時間を調整しましょう。
まとめ
今回は、メスティンで燻製を作る方法と必要なもの、注意点についてご解説しました。
燻製は様々な食材を新たな風味で楽しめる調理法となります。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
また、キャンプにはホットサンドメーカーでの料理もおすすめです。ホットサンドメーカーの使い方や選び方については、こちらの記事でご紹介しています。ぜひご確認ください。
また、シングルバーナーの使い方についてもこちらの記事で解説しています。
また、シングルバーナーはスノーピークの商品がおすすめです。ギガパワーストーブ地 オートのレビューはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらも確認してみてくださいね。
また、メスティンでの炊飯方法については、こちらの記事で解説しています。
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