HHKBのキーボードはタイピングが心地よくできると評判のキーボードです。
手首をほぼ動かさずに高速タイピングができるため、プログラマーやエンジニアなどからも高い指示を得ています。
ただHHKBのキーボードは高価なキーボードです。種類は多くないものの、店頭で陳列されている場面もほぼ見かけません。
試し打ちなどの機会も少ないため、HHKBをほしいと思ってもどれを選べばよいかわからず、悩みますよね。
安くない買い物なので、購入後に「失敗した」と後悔したくない方も多いです。
そこでこの記事ではHHKBのキーボードの特徴や選び方、おすすめ5選などを紹介します。
タイピングそのものを楽しめるといわれているHHKBを上手に取り入れ、作業も快適に行っていきましょう。
HHKBとは
HHKBとは「Happy Hacking Keyboard(ハッピーハッキングキーボード)」の略称です。
東京大学名誉教授の和田英一さんが、「マイキーボード」を作りたいと思ったことをきっかけに、PC関連製品の販売・製造を行っている株式会社PFUと共同開発しました。
HHKBのルーツは「プログラマーが理想とするキー配列のキーボード」とされています。
効率を求めて作られているキーボードため、プログラマーやエンジニアなどキーボードへ触れている時間が長い方に、愛用されています。
HHKBのキーボードの特徴
ほかのキーボードと比べ、HHKBはコンパクトサイズです。デスク上でもゆったり使用できるといった特徴を持っています。
さらに静電容量無接点式という特殊なキー構造が採用されており、打ち心地も快適です。長時間タイピングしていても、疲れにくいキーボードです。
また中には文字の刻印が一切されていないモデルもあります。シンプルでおしゃれなデザイン性から、2019年にはグッドデザイン賞も受賞しています。
HHKB独自のキー配列
HHKBは、独自のキー配列を採用しています。
一般的なキーボードで採用されている配列を改めて考え直し、合理的なキーポジションで配列されています。
例えば、「Control」がAの左に配列されています。
ホームポジションから手を移動させる必要がないため、スピーディにタイピングをできます。
極上の打鍵感
HHKBが人気な理由の一つにその打鍵感が挙げられます。
底なしにスイッチングする「静電容量無接点方式」が採用されているため、深いストロークでキータッチができます。
その結果、極上のキータッチが実現され、タイピングに気持ちよさが生まれます。
持ち運びに適したコンパクトサイズ
HHKBのキーボードは、キー配列に無駄がありません。
キー配列から無駄がそぎ落とされているため、キーボードのサイズもコンパクトになります。
サイズとしては、A4用紙の半分程度の大きさです。持ち運びしやすいため、外で使うこともおすすめです。
HHKBのキーボードの選び方
HHKBのキーボードを選ぶときは、接続方法やキー配列など、いくつか確認したいポイントがあります。
購入してから後悔しないためにも、ここからはHHKBの選び方について解説します。
1つ1つポイントを確認して、ぴったりのキーボードを選びましょう。
接続方法で選ぶ
キーボードとデバイスを接続する方法は、大きくわけて2つあります。
ケーブルで繋ぐ有線タイプと、Bluetoothなどで繋ぐ無線タイプです。
使用シーンなどに合わせて、自分が使いやすい接続方法から選びましょう。
無線タイプ
HHKBのキーボードのHYBRIDモデルには無線タイプが採用されています。
ケーブルが不要なため、小さめのデスクや外出先でも使用できます。
またUSB-Cタイプを使用すれば有線接続も可能です。状況に合わせて使いわけられるところも魅力です。
ただ無線で使用する場合は電池を使用するため、電池購入のコストがかかります。
こちらの記事では、おすすめのワイヤレスキーボードについてより詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧くださいね。
有線タイプ
HHKBのキーボードの有線タイプはclassicモデルに採用されています。
付属しているUSBケーブルを、PCなどデバイスへ接続して使用します。
キーボードとデバイスを直接繋ぐため、文字入力する際に遅延が発生しません。
ただケーブルで繋ぐためデスク上が狭く感じたり、見栄えを気にしたりすることがあります。
キー配列で選ぶ
HHKBのキーボードは日本語配列と英語配列のモデルが販売されています。
キー配列は、普段から使い慣れている方の配列を選ぶのがおすすめです。
日本語配列と英語配列で大きく異なる点は、エンターキー・スペースキーの大きさと、矢印キーの有無です。
使い慣れていない方の配列を選ぶと、キー配列に慣れるまで時間がかかります。
使いやすいキーボードのはずが使いにくさを感じる結果となるため、注意してください。
カラーバリエーションで選ぶ
HHKBのキーボードのカラーバリエーションは主に黒と白の2種類です。
黒はクールな印象が魅力です。汚れが目立ちにくい点も特徴といえます。
また白は清潔感があります。また印字モデルの場合は文字が見やすいです。
使用する部屋やデバイスとのバランス、好みなどから選びましょう。
静音性で選ぶ
タイピングの音は意外と大きく響くため、静かな場所で使用していると目立ちますよね。
しかしHHKBのType-Sは静音容量無接点式を採用しており、タイピング音も静かです。
カフェやオフィスなどでもタイピング音を気にせず、作業へ集中できます。
ただ強くタイプすれば音が大きくなるため、静穏性を意識する場合は弱めにタイプしましょう。
こちらの記事では、おすすめの静音キーボードについてより詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧くださいね。
HHKBのおすすめ5選
ここからはHHKBからおすすめ5選を紹介します。
用途や使用シーンに合わせて、自分にぴったりのキーボードを選びましょう。
Professional Classic KB401
付属のUSBケーブルでPCなどに繋げる有線タイプです。
コンパクトサイズでケーブルも簡単に着脱できるため、外出先で使用したい方にもおすすめです。
静電容量無接点方式を採用しており押下圧は45gで、タイピングも心地よく行えます。
プログラマーが理想とする合理的なキー配置で、ホームポジションから手を移動させる必要もありません。
スピーディーなタイピングが可能なほか、3段階から傾きを調整できる点も魅力です。
Professional HYBRID KB800
Bluetooth接続が可能の無線モデルです。付属のUSBケーブルでデバイスと繋ぐこともできるため、デバイスを選びません。
Bluetooth接続では4台まで登録可能のマルチペアリングに対応しています。
様々なデバイスで利用したい方におすすめです。
無駄のない合理的なキー配置で、スピーディーなタイピングが可能。長時間の使用でも手が疲れにくい仕様となっています。
またキーマップ変更機能がついているため、より使いやすくキーボードを構築できます。
Professional HYBRID KB820
Bluetooth接続が可能です。さらに付属のUSBケーブルでデバイスと繋げば、有線接続もできるマルチタイプです。
Bluetooth接続では4台まで登録可能。様々なデバイスで利用できます。
印字ありの日本語配列なので、HHKB初心者にもおすすめです。
キースイッチには深いストロークと心地よいキータッチが特徴的な、静電容量無接点方式を採用しています。
ショートカット操作に適した合理的なキー配置で、スピーディーなタイピングも可能です。
Professional HYBRID Type-S KB800
Bluetooth接続と、USBケーブルを使用しての有線接続に対応しているマルチタイプです。
スマホやPCなど、どのデバイスにも対応しています。
高速入力に最適な静電容量無接点方式を採用し、静粛性も抜群です。
さらに押下圧とキーストロークのバランスを最適化。打ち心地も快適な仕様となっています。
英語配列の印字がないモデルのため、使い慣れている方におすすめです。
合理的なキー配置と傾き3段階調整も搭載。理想的なキーボードです。
Professional HYBRID Type-S KB820
Bluetooth接続に対応。4台まで登録可能です。USBケーブルでデバイスと繋ぐこともできるため、無線・有線ともに利用できます。
キースイッチには耐久性も抜群の静電容量無接点方式を採用。静粛性にも優れているため、静かな場所で使用したい方にもおすすめです。
印字ありのモデルですが、キーボード本体と文字の色が似ています。印字がないモデルと同じように使用できる点も魅力です。
合理的なキー配置で高速タイピングにも対応しています。
キー設定をカスタマイズする方法
HHKBのキーボードはキーの設定を自分好みにカスタマイズできます。
公式サイトから無料でソフトをダウンロードするだけなので、簡単にできます。
以下はソフトをダウンロードした後の手順です。
キー設定をカスタマイズする手順
- 「キーマップ変更ツール」を起動し、キーマップ変更をクリック
- 画面上部には現在のキーマップが黒いキーボード、下部には白いキーボードで変更可能なキーマップが表示される
- 白いキーボードから変更したいキーをドラッグし、上部の黒いキーボードへドロップする
- 設定をすべて終えたら「HHKBへ書き込み」をクリックし保存
カスタマイズした情報は、キーボードへ保存されます。
そのためキーボードと接続するデバイスが変わっても、カスタマイズ後のキー設定で使用できるので安心です。
使いやすく設定すればタイピング速度も向上します。作業効率を向上させたいときなどにもおすすめです。
まとめ
HHKBのキーボードは心地よいタイピングを実現できるキーボードです。
高価なキーボードですが、優れた耐久性や静音性、打ち心地など様々な魅力があります。
購入時に迷った際は紹介したチェックポイントを目安に、選んでくださいね。
使いやすいキーボードを購入し、タイピングも楽に行っていきましょう。
こちらの記事では、iPad対応のキーボードや、おすすめのワイヤレスキーボードについてより詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧くださいね。
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